もうひとつのブログ2017 of 神戸 服屋 citron 


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『バトンタッチ』
2017. 4.2. Sun



いつもブログをご愛読頂きまして、
誠にありがとうございます。


長いブログになるので、
こちらの方に書かせて頂きました。



この4月から、
僕は店長というポジションから
外れる事になりました。



もっと直接的に言えば、
オーナーではなくなります。



別に有名人でもありませんし、
何のインパクトもない発表ですが、
店長でもないのに、
店長ぶってるのも心地悪いので、
経緯を詳しく書かせて頂きます。



あと、
これを書くにあたって、
非常にタイムリーな事に、
僕のプライベートである事がありまして、
今回の一件と、
とてもリンクして
語れるなと。
それについても書きます。



読者の皆さんの日々の暮らしにも
なかなか含意がある内容かと
思います。


○●○●○●○


昨年の8月で、お店も12年。
現事務所の1号店ラズベリーは、
「ラズベリー企画」という名前にこそ
変わりましたが、
この3月で15周年を迎えました。




このラズベリーがシトロンの母体であり、
僕の現在の仕事は、
こちらの仕事がメインでして、
古くからのメーカーさん達と一緒に、
アパレル周辺の業務をこなしております。
世話になりっぱなしですが。



そして、元取引先の友人と二人で
清掃会社もやっております。
最初は手伝いレベルで気楽にやってましたが、
今は仕切る側になって日々奮闘しています。
こちらの仕事も今年の冬で
5年になります。
いや~、早いですね。




忙しく充実した毎日の中、
シトロンの事は
スタッフちゃんに任せっぱなしでして、
結果的には、この状況が
スタッフちゃんの成長を
一気に促した面があります。



スタッフちゃんの年齢とか今後。
シトロンとお客様の関係。
これからのシトロン。




色んな事を総合的に考えた時に、
ここらで店の全権を
スタッフちゃんにバトンタッチし、
スタッフちゃんの人生を
より良いものにしてもらう事が、
僕にとってもベストな選択だと
判断いたしました。
最高のタイミングだと思います。
機は熟したと思います。



この5年ほどで、
新規の顧客様が一気に増えました。
そして、まさにこの5年が、
僕がシトロンに立たなくなった時間でして、



それに連動して、
僕の事を知らないお客様も増えましたが、
僕が重視したのは、
「僕が知らない」お客様が増えた事です。



スタンプカードをお作りになった方の
お名前や何をご購入されたかは、
その都度、目を通しては
確認させて頂いていますが、


やはり、
顔を知らない。
お話をした事がないので、
どんな方かもわからない。


ここはスルーしちゃいけない点だと
思うんですよね。


「お店も次の段階へ移行する時じゃないか?」


そんな風に感じました。
軽薄な馬鹿が言いたがる、
「直感」ではなく、
確かな感触です。
根拠がありますからね。



僕の考えをリマちゃんと、
スタッフちゃんに伝えた時に、
スタッフちゃんは難色を示しましてね。


自信がないと。
不安だと。

だから、言いましたよ。

「自信も無くて、
不安な中でやるからこそ、
試行錯誤するし、成長もするんやんか。
強くなるんやんか」


なんとか、
少しだけその気にさせた後、
スタッフちゃんを
第2の恐怖が襲います。


リマちゃんとも相談せずに、
僕が自分の感触だけを頼りに出した
細かな内容を伝えた時です。


●シトロンの現時点の運転資金は全て引き上げる
●営業権譲渡契約書を作成し、
今回の決定に法的な効力を持たせる
●今後のシトロンはスタッフちゃんが主導するので、
運転資金はスタッフちゃんの自己資金と、
公的機関からの借り入れで作る


コマ付き自転車ではダメです。
転ぶ怖さがエネルギーになりませんから。


スタッフちゃんと出逢って15年。


この子には「恐怖心」が一番の推進力になると、
わかっているからこその決断です。
その恐怖心で折れる様な
ヤワなハートじゃありません。
めちゃくちゃ強いですw


つまり、
完全にスタッフちゃんが仕切るわけです。
スタッフちゃんがそれで食べていくんです。


これでもまだハードルは低いですよ。
僕やリマちゃんに言わせれば。



工事をしなくても店舗は既にある。
現有在庫、什器、備品は全て無償で譲渡。
人件費も発生しません。
僕は無償でサポートします。

そして、何より。

12年分の歴史と看板(イメージ)、
12年分の顧客様がいます。


ゼロから荒れ地を耕すのとはわけが違います。
借り入れた分の借金は背負いますが、
勝ち目のない戦いでは決してありません


スタッフちゃんも熟考の末、
自分がシトロンを背負う事を
決断しました。



今回の一連の移行作業に伴い、
隠密に事を進めたくても、
やはり最低限の人間とは関わらなくて
なりません。


案の定、
こんな声が聞こえてきました。


「うまく行ってる店を手放したりせんやろ、普通」
「現有在庫が無償て。なんか裏があるんちゃうか」


予想通りの声に
リアクションの必要もありませんが、


わかるはずが無いんです。
僕の考えてる事なんて。
僕が見えてる世界なんて。
わかるはずがありません。


そう言われた方々達は心配も兼ねて
本音を言ってくれたわけでして、


「そう思っても無理はないやろなぁ」


そんな風に僕は思いました。

でもね、
よ~く考えて下さいよ。

出逢って15年、
一緒に働いて13年。


そんな人に対して、
沈みかけの船の舵を握らせる様な事しますか?
腐りかけのご飯を食べさせる様な事しますか?
死ぬってわかってる薬を飲ませますか?



まさか、、、その人達はするの?
そんな事。引くわ。



積み重ねた時間の重さを考えて、
そんな事ってあり得ますか?


愛ってわかる?
男女間の愛だけしか知らんのんと違う?



まぁ、なんぼ言うても
わからんやろな。



自分以外の誰かの人生を
本気で真剣に考える奴なんか
周りにおらんかったでしょうし。
僕の場合は
本気で接してくれた人がいたからね。



人の背中を押すって、
命がけなんですよ。



お金ももらわれへんし、
押した勢いで転んだり、
骨折したら、
その責任もこっちが背負うんです。



「告白したらええやん」
「プロポーズしろ」
「結婚しろ」「離婚しろ」
「お前、独立したら?」
「留学したらええやん」
「今の仕事やめたら?」
「お店出したら?」



それって、根拠もあるし、
責任を背負う覚悟もあっての発言ですよね。
もちろんですよね。
背中押すだけ押して
後は知らんぷりとかしてませんよね。
相談料とかやめてね。


だから、僕も
スタッフちゃんが転んだら、
全ての責任はとります。


スタッフちゃんのご両親にも
それはお約束しました。



やるのはスタッフちゃんだけど、
きっかけを作ったのは、俺。
背中を押したのも、俺。



僕ね、
お客様の就職を世話した事もあるし、
バイトの面接に付き添った事もあるし、
退職届け書いた事もあるし、
婚姻届にもサインした事あるし、
事業計画書を作った事もあるし、



背中を押したら
アフターケアの及ぶ範囲までやります。
後述しますが、

僕には「自分よりも大切なもの」が
常にあるからです。

だからそこに関してお金なんて要りません。
ちなみに後でお金に関する話しをします。


スタッフちゃんに話しを戻しますね。


スタッフちゃんね、
うちの店が大好きなんです。
でね、
きっと心地いいんですよ。
今の状況が。


仕事も慣れてるし、
顧客さん達もいい人ばっかりだし、
僕とリマちゃんは側に居るし。


でもね、
居心地の良さは変化を生みません。
変化が無ければ成長もありません。
変化なき所に起きる変化って、
大体が良くない変化だと、
相場は決まってます。



きっとスタッフちゃんに吹いてる風って、
そこそこ温かくて、
眠りを誘う様な優しさが内在してるはずです。



これがもうね、
スタッフちゃんの伸びしろを
殺してる気がして。
静かにマイナスを溜め込んでる気がしましてね。



スタッフちゃん、
色んなポカをやらかして来ましたが、
強烈に印象に残るうちの一つがこれ。



数年前に、
台風の時だったかな。


店を開けてたけど、
まぁ、豪雨と暴風で誰も来ません。


それでもこんな時にしか出来ん事をやろう
という事で、
スタッフちゃんも一生懸命やってくれてたんですが、



僕が事務所からシトロンに来て、
なんであんな事をしたのか
今でも不思議なんですが、
誰にもご来店頂いていないのを
知っているのに何故か、
レジを開けたんですよ。


そしたらですね。
レジの中が空っぽなんです。


それが18時頃。
11時に開店して7時間もレジが空っぽだったわけです。
スタッフちゃんが、
開店前にお金を入れ忘れてたんですよ。
台風のため、ディスプレイを店内に配置したりして
通常の流れと異なったのが原因だそうですが。。



もうね、叱り飛ばしました。



スタッフちゃんは自分に対する情けなさで
大泣きしましてね。



レジにすぐにお金を入れさせて、
僕は言いました。


スタッフちゃん、
俺、こう言ったよね?



「やっと、お客さんを迎える状態になったわ。来るぞ。」



そしたらね、
閉店間際の20時頃に、
その日、初めてのお客様のご来店。
お買い上げもして頂き、
売り上げがつきました。



閉店後にスタッフちゃんに言いました。


「なんで売り上げついたかわかる?」


「お客様が買ってくれたから」


「違うで。レジにお金を入れたからや。
レジにお金なくて、お客さんが買ってくれたら
お前、お会計の時に空っぽのレジにそこで気付くわな。
お客さんも引くわな。
お前はお店に守ってもらったんや。
レジにお金入れたから、店も目を覚ましたんや。
だから、お客さんも来てくれたんや」


これです。
この視点です。



これが、店長の僕に、
常日頃から吹いてる風と、
スタッフちゃんに吹いてる風の違いです。
その違いゆえの視点の違いです。
感覚の違いです。


これ以外にもまだまだありましたが、
それはもう過去の事。


ブラック企業じゃないんだから、
「なんで出来へんねん!」
なんて怒号なんて飛ばしませんよ。


出来へんかったら、
出来へん理由を丁寧に説明してきました。
どう改善するのかも。
ルーティン化したらええねんとか。



しかし、そんな事があったり、
日頃の会話の中であったり、
ふと聞こえてくる弱音であったり。



なんだろうなぁ。
うちの店で12年間、
僕とリマちゃんと関わりながら
濃いめの12年間を過ごした。
そんな12年分の矜持を
感じさせないというか、
なにか、
物足りなさが節目節目でありました。


よくやってくれる分、
それが勿体ない。
健気な分、
なんとかしてやりたい。



どんな職場でも、
その立場にしか吹いていない風、
その立場でしか感じられない風があります。
同じ職場でも立場によって、
見えるものが全く違いますよね。



スタッフちゃんにとって、
その立場が変わるには
とてもいい時期に来ています。


さぁ、ここで一旦、
話題を変えましょう。
そしてまた最後にスタッフちゃんへ
エールを送って終わりにさせて頂きます。



○●○●○●


今から書く内容はなかなかおもしろいですよ。


僕ね、
この5年で5人にお金を貸しました。
僕の自由資金からなので、
リマちゃんもスタッフちゃんも詳細は知りません。
絶対に言わんけど。


一人はうちの清掃会社の社長です。
彼は完済。さすがです。


もう一人も完済。男性。
さすがです。



もう3名については伏せておきますが、
この3名は現在も返済中です。


これがですね、
まぁ、おもしろいんです。
予想通りというか。
ある部分は予想外というか。


3名とも、返済中なんですが、
内容が全く違います。


金額、
返済期間共に異なりますが、
ざっとこんな状況です。



●緊張の糸が切れた人が1名
●逃げ出そうとしてる人が1名
●まだ喰らい付いてる人が1名


言い方を換えますね。


●約束を破った人が1名
●約束を破ろうとしている人が1名
●約束を守ろうとしている人が1名


言い方を換えますね。


●自分の気持ちに負けた人が1名
●自分の気持ちに負けそうな人が1名
●自分の気持ちに勝とうとしてる人が1名


言い方を換えますね。


●僕を騙した人が1名
●僕を騙そうとしている人が1名
●僕の気持ちに応えようとしている人が1名


お金をあげるんやったら、
最初からあげてますわ。


でもね、
お金をあげたら、それでおしまい。
「約束」にならない。


貸したら、
「返す」という約束が生まれる。


約束は縛りになる。
その縛りの中でどう振る舞うのか。
どう約束を果たすのか。
どう行動するのか。


それが見たいんです。



口で何を言おうが、
ここに人間性が出ますから。
その人との今後の関係を考えて、
本気で見極めたいから試してる訳です。
ある部分は。



好きな人の事はもっと知りたくなります。
この方達はなにもデタラメな人間ではありません。
魅力的な人達です。


たまたま、
人生の袋小路に挟まったり、
悪意の溝にハマって動きづらそうな所に
僕が居たから力になったんです。
その前提として、
僕が好きな人達ですから。
仲間ですから。


古い話しをさせて下さい。


中学の同級生で、
22歳から25歳まで付き合いのあった奴がいます。
高山という男です。

高校を出てからプロボクサーになったと
本人は言ってましたが、
嘘でした。


網膜剥離で手術を何度もしたと
本人は言ってましたが、
嘘でした。


父親が死んだ、母親が死んだ、
これらも嘘でした。


僕に13万円を返すという約束も
嘘でした。


13万円。
1万円札を1枚ずつ13回に分けて返す約束が、


「マーチンのブーツをあげる」
「CDをあげる」「日本酒をあげる」


彼の独断で「すり替わって」いきました。


えっ?物で返済するなんて約束した?
そんな説明受けてへんけど。
合意もしてへんけど。
その13万。
俺の汗の結晶やねんけど。


弱い人間の特徴ですね。
問題をスライドさせる(現実と向き合えない)
特例を作る(人を裏切っても自分を守る)


そして、案の定です。
僕が詰めたら、
音信不通になり、逃げました。
やっぱり逃げました。


僕からも逃げましたし、
僕との約束からも逃げました。
弱い自分のまま逃げました。


じゃあ僕はなぜ、
そんな高山に13万を貸したでしょうか。


僕ね、
彼に必死になって欲しかったんです。
金を返す過程で感じてほしかった。
僕の気持ちや、
どんな状況でも仲間がいる心強さをです。
クサいですよねー。
青春ドラマをガチでいってる感じですね。


なんで、
必死になって欲しかったか?

スタッフちゃんなら
わかるよね。
いつも俺が言ってる事やから。


「誰かの気持ちに必死で応える過程でしか、
感じる心は養われない」


これです。
だから必死になってほしかったんです。
「感じる心」を手に入れて欲しい。


問題児で誰も近寄らない彼が、
いつも対人関係でトラブルを起こすのは、
そこが原因でしたからね。
中学の頃から有名でしたから。
暴力的でしたが、優しさはあるんです。
でも誤解される。


人間関係における感性が欠落してるんです。


約束って縛りでもあるから、
縛りの中で生きるってキツいんです。


お金を返してないんじゃなくて、
縛りに負けてるわけです。
お金を返してないんじゃなくて、
誰かの想いに応えてない。
誰かの気持ちを踏みにじってる。
俺の心を踏みにじった。
現実と向き合えない。
寄り添ってくれた心の尊さがわからない。
そして、
仲間が離れていく中、
最後の最後まで手を差し伸べ続けた
僕の手に
唾を吐いて裏切った。


せっかく、
綺麗な風景を見せてやりたかったのに。


僕ね、
高山が約束通りに返してたら、
半分くれてやるつもりでした。
1年以内の返済なら
全額やるつもりでした。

「よう、頑張ったな。俺はずっと仲間やぞ」


という言葉を添えて。


こっちもそれ相応の
覚悟や願いを込めて
彼の真価を問うたわけですから。
人生の中でそんなインパクトがあれば、
彼の人生も好転するかと思って。


お金を貸したんじゃないんです。
想いを託したわけです。
人間性を問うたわけです。


高山は今はどこで何をしてますかね。
貧乏神は背負ってるでしょうね。
僕を裏切った瞬間に背負ったわけですから。


高山に限らず、
お金の貸し借りでも物の貸し借りでも、
平気で嘘をついたり、
約束を破る人に共通なのが、


自らが「後ろめたさ」を作る事ですよね。



そして自らでその影に対して
怯え、卑屈になり、目を泳がせ、
ヘタレと呼ばれ、
頼りない、根性が無い、だらしない、
信用が無いと言われ。


そして、
自らが作り出した、
後ろめたさに向き合うという、
「最後の勇気」もなくて、
辿り着く所は
「人のせい」です。


僕だってありますよ。
どう考えても「人のせい」としか思えない事。
性格も含めてね。


でも、少なくとも、
その結論に辿り着くまでの過程は、
お前らのそれとは180度違うわな。


何故、そう断言出来るか?


僕には、
「自分よりも大切なもの」があると
言いましたよね?

リマちゃん?スタッフちゃん?親?兄弟?仲間?

それって、
「もの」って呼ぶにはどうやろ。
大切なのかどうかなら、
当然、破格の大切さですよ。
その大切さを
自分と比べてどうかと考える、
それを対象に置く発想自体がズレてる。
比べる「もの」ではない。


僕が自分よりも大切にしてるもの。
それはですね、
「自分の生き方」とか「自分の生きざま」
なんです。
イコール、
「自分の存在」とも言えますよね。


その根底にあるのが、
「恥の意識」
です。



昔の武士は切腹しましたよね。
自分よりも大切にしてるものが、
恥で汚れたとなると、
命をもって示したわけです。
その大切さを。
逃げの自殺とは異なります。



別に賛美してるわけやないですよ。
切腹なんてしたくもありませんし。


高山にとっては、
お金がない事が恥で、
仲間を裏切る事は恥では
なかったのでしょう。



借金を返済して
僕の気持ちに応える事よりも、
自分の飲み食いや遊びを優先させる。


目の前に1万円があったら、
僕の顔なんて浮かばない。
借りたら最後。


恩よりも欲を優先させる。
そりゃ、幸せになれませんわ。


それを恥と感じない。
自分の生き方なんて、
大切じゃない。
自分の生きざまなんて、
大切じゃない。

そういう事でしょう。


自分の生き方や生きざまが大切だから、
自分は「お金返すのがキツい」
と思っても、
生き方としては無様だから、
「最後まで返す」。

自分としては「もう投げ出したい」
と思っても、
生き方として情けないから、
「最後までやり通す」。


これからも
そこは貫きたいです。


ちなみに僕。



最初の嫁さんと離婚した直後が
極貧でして、
師匠と慕う方に70万借金しました。
毎月3万円を師匠に返済する度に、
師匠の顔を思い浮かべるし、
だんだんと師匠に助けてもらったんじゃなくて、
師匠に試されてるんだと思えてきました。
実際、そうだったらしいですが。


給与振込があったら額も見ずに、
まず第一に機械的に
師匠の口座に振り込んでました。
「三井住友銀行住吉支店」
という言葉は僕にとっては、
特別に愛着のある言葉です。



それを2年間、毎月やった事は、
当時の僕に一番欠けてた力を
身につけてくれたと思います。
感じる心を存分に養ってくれました。
情を感じる心、
相手を思いやる心、
自分が守られているという安堵感。
もっとたくさんの事。


70万円を貸してくれたんじゃなくて、
僕を信じてくれた。
その気持ちに同じ高さで応えたい。



さぁ、返済中の3人のうち、
一人に呼びかけときましょうか。
そいつの家族が見てるかもしれんし。


M君。
いや、宮越君。
もう切れた縁やし、実名な。

お前、梅田駅の階段のところで、
俺に泣いて礼を言うたよな?
あの時の気持ちを嘘にしたんは、
お前自身やぞ。
お前自身の選択で貧乏神背負ったんや。
高山と同じや。
1年で返してたら全額お前にやったわ。
もったいない事したな。



もう、このブログ見ても
連絡してくんなよ。
貧乏神背負った奴は切る主義やから。
マジで頼むぞ。



お前、自分の年齢いくつよ?
逃げ回ってる自分の顔とか
鏡で見れるん?



これから、お前は、
偽善者、無責任、信用が無い、頼りない
怠け者、恩知らず、薄情者。
色んな言葉をぶつけられるはずやわ。


俺から見たらあたかも、
自分自身でそれを選んでるかの様やわ。
後ろめたいな。


俺との約束から逃げたんやないで。
弱い自分から逃げれんかったんや。
また負けたんや。ヘタレ。
明日も来月も来年も、
お前は弱いままや。



あと、奥さん。
僕は怒ってませんよ。
先日、お話しした通りです。
もうこの話しは終わりです。
さようなら。



さぁ、
高山、宮越に続く者が
現れるか。



1名は、
逃げ出そうとしています。
自分の気持ちに負けそうになってます。
自分だけの特例を作ろうとしています。
貧乏神を背負おうとしています。
目が泳ぎはじめました。



もう1名は、
まだ喰らい付いてます。
自分に勝とうとしています。
最後まで向き合おうとしています。
貧乏神を倒そうとしています。
目に生気があります。



もうギブアップする?
俺との縁も完全に切る?
ヘタレの宮越に続くか?
逃げた記録をまた更新する?
理論、理屈の世界に逃げる?


じゃあ、
仲間が差し伸べてくれた手に
唾を吐いていい理論って、
どんな理論?どんな理屈?



これまでと同じ自分を選んで、
また文句言う?人のせい?
また、人のせい?



俺は甘くないよ。
でも、
俺の優しさは深いよ。
色んな意味で。


ほんと、
言葉よりも行動が
その人の人間性を教えてくれますね。
師匠。この方法を教えてくれて
ありがとうございます。



○●○●○●○



じゃあ、スタッフちゃんに
エールを送って終わりにしましょうか。


目には見えない世界があります。
その世界が誰かの不幸を事前に教えてくれたら、
やっぱりそこへ向かってほしくないから、
止めるわな。

何回も言うとるよね。


「シトロンで輝くのはお前やぞ」

って。

適当に言うとるんと違うで。
先の見えん事にエネルギー突っ込ませるわけないやん。
でも、書いた様に、
貧乏神は自分で背負うからね。
スタッフちゃんは、
人間の質があいつらとは全く違う。
自分で背負う事はないから安心したらいい。


万が一、
景気の地合いや環境の変化で
店が傾いたら、その時にも
一番ええ方向に導いたるから
安心したらええねん。


カッコ良く思われたかったら、
カッコ良く振る舞ったり、
カッコ良くなろうとするんじゃなくて、

「カッコ悪い事」はしない。
これに尽きる。
そんな話しもしたよな。
忘れとると思うけど。



カッコいいって思われたくて、
顔出しブログで
必死にアピるたびに、
どんどん外れとるイタいおっさんおるやんか。
ええ歳して。
あいつ、やればやるほど
カッコ悪いという事実に気付けてないのが、
イタいんよ。
やればやるほど、
卑屈さが炙り出された顔しとるやろ。



店長として、オーナーとして
カッコ悪い事はしたらあかんよ。
その「縛り」が自分を育てるんやで。
どっかのアホみたいに
立場忘れて自分自分になるなよ。
自分よりも大事にせなアカンものを
間違えたらアカンよ。
心地よい緊張感と友達になれよ。


人生とは
「人が生きるから」人生なのではなく、
「人として」生きるから人生。

もちろん、これも忘れとるな。

じゃあ、
自分は「どんな人として」生きるのか?
という自問自答が始まる。



この自問自答が
自分を鍛えてくれる。
野村克也の野球界では有名な言葉やけど、
「プロ意識とは恥の意識」
ってのがあるんよ。



こんな事も出来んで恥ずかしいなぁ。
こんな事も知らんで恥ずかしいなぁ。



出来んとか知らんとかどうでもエエねん。
それを恥ずかしいって感じるか。



それを恥ずかしいと感じたら、
スタート地点に着いた証拠やから。



少しでもうまくなろう。
少しでも良くなろう。
少しでも良くしよう。



常にそんな気持ちで店やるんやで。
そんな過程にしか不思議な力は宿らんし。


「覚悟に見合ったものしか手に入らない」
うちの鬼十則の一つよね。


だから
運転資金まで借金させて
やらしたんやで。



自分の人生賭けた金を削ったり、
増やしたりする恐怖と喜びが、
商売のおもしろさの一つやからね。



給与ではなく、
事業所得から生活を立てる緊張感。
運転資金に積んで行く喜び、
運転資金が削れて行く苦痛と恐怖。
月末の憂鬱。
売り上げの起伏に連動する
生活レベルの起伏。
吐き気、胸騒ぎ、不眠。



どれもパンチ効いとるけど、
それを経て眺めてごらん。
誰かの弱音は言い訳に聞こえるし、
誰かの決意表明は
一時の気分の高揚やって
よくわかるわ。
それがわかったら、
自分のステージが上がった証拠やからね。



「瞬発力よりも持続力」



持続するって、
知恵と工夫がいるよな。
でもな、
仕事なんか何やっても、
知恵と工夫の連続やわ。
でも、知恵と工夫の足跡って、
えげつないパワー出すからね。


今から核の部分を書くから
これは絶対に忘れたらアカンで。
商売人の肝(キモ)の部分の話しやから。


今、
スタッフちゃんの心の真ん中にある気持ち。
その気持ち。


それが、俺がずっと言い続けてる
「心意気」
ってやつやで。
やっと実感したやろ?



心意気とは
「やってやろうじゃないか」



子供みたいな
やりたいとか、やりたくない
そんな単純な両極を行き来するんじゃなくて、


商売人なら、
やってやろうじゃないか。


「やってやろうじゃないか」


その精神の前においては、
たかが自分ごときの、
希望や不満は消え失せるから。


やってやろうじゃないか。
その声は誰にとっても常に、
次の新しいステージへの
号砲でもあるで。


お客さんのために
やってやろうじゃないか。



お店のために
やってやろうじゃないか。



自分の人生のために
やってやろうじゃないか。


その心意気が俺に見えたから、
俺は決断したんやから。


「やってやろうじゃないか」

この精神の根底にあるものって、
本来はネガティブで弱々しいものなんよ。


「嫌や」「やりたくない」「怖い」「楽しくない」
「しんどい」「キツい」「やめたい」


それらのヘタレマインドを使命感やら、
向上心やらが折り重なって
乗り越えたところに、


「やってやろうじゃないか」


という心意気が芽生えるんよ。
忘れたらアカンで。頼むよ。



「どうやれば、そうなりますか」



この種類の話しにおいて、
そんな質問が愚問にしかならん事は、
もう十分にわかってるよね。



目の前の問題に対して、
人間性とかプライドが問われている場面やのに、
それを「能力」の話しに
すり替えたらアカンよ。
「出来る・出来ない」
の話しにすり替えたらアカンで。



能力なんて問われてへんねん。
「心意気」が問われとんねん。
理論とか理屈に逃げたら最後やで。
まともに食えてへん奴の常套句やから。


理論、理屈を否定してるんと違うで。
それを持ち出す場所を間違えたら
運に乗り損ねるって話しやで。




必死で店をやるという事は、
お客さんの気持ちに
必死で応えるって事と同義やったよね。


でも、そんな過程でしか
「感じる心」は養われんよね。
耳にタコやね。



感じる心を養って、
色んな事を感じれる様になるんやで。



服の陳列。
お客様の目線。



「オーナーが好きなものを並べたお店」


アホか。
お客様が好きなものを並べるんや。



だから、想像力がいる。
もっと言えば、
感じる心がいる。


買わなかったお客様にも
ヒントがたくさん詰まってる。
チャンスもたくさん詰まってる。
感じろよ。
理論理屈の世界に騙されたらアカンよ。



うちにはうちのルールがあるよね?


そのルールブックは
どんどん書き換えてね。
シトロンも新しい風に晒さなアカンから。
その時のシトロンにプラスなら、
躊躇なく書き換えるんやで。
停滞させたらアカンで。


震えながら立ち向かうから、
勇気なんやで。
この状況で震えてない奴は、
事情がよく飲み込めていないバカやで。
強い奴と違うで。


勝ち目のない戦いにも立ち向かうから
勇者なんやぞ。
勝ち目のある戦いなんて、
そもそも戦いと違うからな。


この社会の中で、
お店を経営する事で、
対外的に貢献してる。
そう感じて、
自分の存在価値を実感するわ。



その時に、自分を包む様に
心の底からぶわっと、
溢れてくるものが必ずあるから。
それも幸せの一つやで。


自分である事を誇りに感じてほしい。
シトロンという場所が
情熱の補給地であってほしい。
誰よりも好きな場所であってほしい。
生まれて来て良かったと実感して
輝いてほしい。


そして、
そう思える日が来たら、
究極を目指してね。


「自分がシトロンというお店から
愛されるためには、何をすればいいのか?
どうあればいいのか?」


そして最終的に愛されたのなら、
仏様の手のひらにいる様な境地に
一瞬でも辿り着くわ。


俺は紙一重で愛されんかったと思う。


あと少しまで行ったけど、
そのあと少しは君が埋めてな。


前店長からは以上やで。


○●○●○●○


さて、最後に皆さん。


今回、
スタッフちゃんがいくら借金をしたとか、
そんな事は
一切尋ねないでやって下さい。
エチケットの範疇という事でご理解下さい。


どんな職場も、
その立場や責任の大きさに応じた風が
吹いていますよね。
そこにしか吹いていない風が、
自分の奥底で眠っている、
まだ活かされていない能力を引き出します。


「シトロンのオーナーさん」


どうかそういう目線で
見てやって下さい。


立場が人を変える部分があります。
成長させる部分があります。
よろしくお願いします。



今後についてですが、
僕はシトロン号の舵を離し、
操舵室を出て、心臓部、
エンジンルームを担当します。



ブログ担当、帳簿関係、仕入れバックアップ、
アドバイス、相談役。
スタッフちゃんの
悩み事や弱音を受け止めてリードする正捕手。



常連様には、これまで通り、
「店長さん」「シトロンさん」「お兄さん」
「ディーン・フジオカ」
と気軽に呼びかけて頂ければ結構ですし、
スタッフちゃんの事も
「スタッフちゃん」「みどりちゃん」
と気軽に呼んでやって下さい。


「店長ちゃん」
ってのもアリですよ!


発射台は高くして、
バトンを渡せたと思います。


さぁ、
スタッフちゃん一世一代の
ガチの勝負ですね。
苦痛に歪む顔を見るのが楽しみですww



~おわり~